国内取引との違いって?

 貿易とは外国・海外とのやり取りですので国内取引の場合と性格を異にするところが多々あります。
最大の違いは次の2点です(と断言してしまいます!)。

 

 ①輸出者(売り手)が用意した貿易書類がないと輸入者(買い手)は
貨物や商品を引き取ることも動かすこともできない

 輸出者も船積や通関など全ての指示を書類でしなくてはなりません。
そしてそれが輸入者に渡す(輸入)書類となります。責任重大です。
状況によってはこの手配が非常に面倒です。

 

  単純な貨物の移動に関しても同じです。港の倉庫に入れた貨物を飛行機で送ることになったからといって電話で「成田空港に移して」と 倉庫会社に言っても動かして・・・くれません (><;;。

 

「書類がこない!」
「書類がこない!」

  輸入側で言いますと輸出者からの書類がないと何もできません。納期が迫っていて書類がないと大騒ぎになります。うちでも「書類早よよこせ!」と何度慌てたことか。

 ②手続き上は輸入者(買い手)は貨物や商品を港や空港に取りに行かなくてはいけない

  輸入者は輸入申告を税関にしに行かなければなりません(実際は通関業者にお願いすることになるのですが)。とにかく輸出者からの書類がないと何もできません。


 極端な言い方をすると貿易は書類が全てです

 

 

 国内取引では、例えば大手スーパーはメーカーや卸業者が発送した貨物(x月x日到着です、と必ず連絡するはずです)が自社の倉庫に到着するのを待っているだけでいいのです。何の書類も手続きもいりません。
メーカーや卸業者に出向いて仕入れる商品を取りに行くこともまずありません(例外はあるでしょうが)。

 

国内の取引から見るとこの2点だけでも(だけではないですが)煩わしくて面倒ですよね。

 

知らないの?!
知らないの?!

 ①、②を「当たり前やないか」と思います?でも意外と意識してないんですよ、誰も。そして実際に面倒になってくるんです。なので貿易業務を通関業者や商社(この場合は貿易/輸出入の全部ですね)に丸投げしているところも当然あります。
 ですので海外と取引している会社や部署で活躍しているのに”貿易詳しくない”人も実はたくさんいます。ほんとですよ。

 しかし自社で自分で貿易に携わるならば営業さんも業務部さんもそういうわけにはいきません。

 

 この2点を押さえて下のような貿易関連図を是非見てみてください。貿易/輸出入をするにはこの流れははやり押さえておきたいです。

 これはJETROのサイトから拝借しています。

・・・わかんないですよね、抵抗ありますよね(^^;;
私も昔っからこういう解説図、嫌いです。


この手の図解はモノの流れと手続きの流れ、そしてお金の流れをいっぺんに書いているので分かりにくいのです。くどいですが書類の流れ、つまり

・輸出者は貿易書類を作ってそれを輸入者にわたさなくてはいけない
・輸入者は書類をもとに貨物を(手続き上)取りに行かなくてはいけない

に絞って見てみてください。まだお分かりいただけると思います
(かな?)。